オーソモレキュラー

栄養と食は面白い

昨年(平成30年)年明けから少し経った頃、毎月体のメンテナンスに通っている鍼灸師の先生から、「私、オーソモレキュラーの勉強を始めました。後藤さんも一緒に勉強しませんか?」とお誘いを受けました。
栄養療法、健康情報については、この方法が良い、この方法は間違っているという説が真逆に存在する事が多々あります。
私は、ドラッグストア勤務時代に学んできた医薬品、健康食品の成分知識や、様々な医薬品(対処療法の医薬品ではない、ビタミンやアミノ酸系など毎日服用できるもの)、サプリメントを飲み自分の体で実感した事もあり、健康や食に関しては深く関心があります。
あらゆる方向から情報を得た中で、「私はこの方向性の健康情報を支持する」という方向性があります。
オーソモレキュラーの勉強を始める際、自分が「正しい」と思う方向性でなければ勉強しても楽しめないと思い、色々調べたところ、概ね「その通りだと思う」と感じることが多かったため、平成30年10月に受講開始し、平成31年3月末修了しました。

人の体は一人一人異なるため、“オーソモレキュラーの全ての内容が全員に当てはまる正しい情報だ”とは申しませんが、私が思う健康な体作りの9割は沿った内容でしたので、興味深く学ぶ事が出来ました。

血液検査から体の状態を読み解き、足りない栄養素を補い改善させる。
改善例、数値的根拠が多い事も納得できました。

健康な体は自分で作るもの。
いかに正しい情報を得て実践するか。
また、プロの直接的な発信(ブログ、書籍等)以外の方が話した内容は“あまり信じない”ことも大切です。
「○○って、TVで先生が言っていた、お友達が良いって言っていた」
そのような会話はほとんど間違った情報であると思った方が賢明です。
情報源がたとえプロであっても、”聞いている人はその良し悪しの判断が出来ない”ためです。
間違った方法で何十年も過ごした結果、加齢とともに体に不調が起こるのは当たり前。

正しい方法を選定し「原因が解っているなら、予防して対処しておく」。
いつまでも健康で頭がすっきりと、活動的に行動が出来て、毎日楽しい、幸せだと感じられる精神に繋がります。

多くの人が「肥満、疲れ、体調不良、活発になれない、いつまでも若々しく美しく健康でいたい」と仰います。
しかし、その自分の体作りのために、「実践する」人は本当に少ない。
「でも、だって、めんどくさい、きっと私にはできない」
何十人からこの言葉を聞いたか解りません。

「1分で100万円稼いでください。などと難しい事を言っているわけではないのに」と私は思うのですが、実践するかしないかは本人次第ですので、特に強く勧める事はありません。

私はよく「自分の体に“この方法が合っている可能性がある”」と仮説を立て、実行し、その結果、体にどのような変化があったかを確認する、いつも「人体実験」と言いながら体を使って試しています。
実際に、成功と大失敗があります。

最近行った実験では、大失敗をしてしまったことがあり、体に影響を及ぼしてしまったので、急遽仮説と実行の軌道修正を行った結果、この数日は頭の中がすっきりクリアで体も絶好調です。
仮説の実行は、一般の人には決しておすすめ出来ない極端な事を行うため、「やってしまった!」という事もありますが、失敗も成功も、人から聞いた事ではなく、「実際に試してみた事」ですので、色々と試すとどうなるか、体内が今どのような状態なのかが解るようになってきます。

最近行って恐らく「正しかった」のではないかと思う事例は、“低フォドマップ食”です。
(なぜ“恐らく”なのかと言いますと、病院で検査等をして診断を受けた訳ではないからです。)

ある方のブログを読んでいた時に、「私は過敏性腸症候群なのではないか?」とふと思いました。
長年お腹の張りや便秘に悩んでいましたが、改善する事はありませんでした。
過敏性腸症候群の症状を読むと自分に当てはまることが多く、そこで出てきたのは“低フォドマップ食”でした。
低フォドマップ食、高フォドマップ食とあるのですが、高フォドマップ食の中には小麦食品、納豆、キムチ、大豆、玉ねぎ、ニンニク、絹ごし豆腐、牛乳、ヨーグルト、ウーロン茶など。
このほかにもたくさんありますが、「食物繊維が豊富、腸に良い」と一般的に言われているものが高フォドマップ食に多く含まれています。

私は納豆が大好きで、毎日納豆、豆腐、大豆など特に大豆製品を「少し食べ過ぎかな」と思うほど食べていました。

また野菜も好きなので食物繊維や発酵食品を中心とした食事をしていました。
(厳密に申せば葉物野菜の食物繊維量は多くはないのでたくさん食べても規定量は満たしていませんでしたが)
現在、高フォドマップに位置づけられる食品を出来る限り減らした食材に変更して約4カ月経ちます。

お腹の調子の違いは、低フォドマップ食を意識した2日後にはすぐに解りました。
お腹の張り具合が全く違います。

今まで、あれほど辛かったのは一体何だったのか。
私の腸はこの状態がスタンダードなので改善する事は無いだろうと思っていました。
しかし、高フォドマップ食を取り除いただけで、お腹の調子が明らかに違う。
ものすごく「ラク」なのです。
今まで好んで食べていた、納豆、大豆類はほぼやめました。
(たまに味噌、木綿豆腐、高野豆腐を摂る程度)
野菜の量は今までより減らして(それでも好きなので食べますが)、肉、魚、卵の量を増やしました。
今までより発酵食品、食物繊維の摂取量は減っておりますが、お通じは今の方が断然調子が良いです。

一般的に発酵食品、食物繊維、乳酸菌は腸に良いと言われています。
もともとガゼインフリーもしていましたのでチーズ以外の乳酸菌は摂取しておりませんでしたが、私の場合は一般的に良いと言われているこれらの食材を敢えて食べないことで腸の調子が良くなったのです。
オーソモレキュラーではガゼインフリーは伝えていますが、低フォドマップ食を推奨しているわけではありません。

・全人類に当てはまる食材
・日本人に当てはまる食材(例えば日本人と欧米人とでは同じ人間でも体質が違うため健康法や体に合う食材が違います)
・男女の違いや年齢の違い
・とても健康な人と、不調な体の人との違い
・個々の体質別
など、自分はどこに当てはまるのか、見極めと選別が大事だと考えます。
だからこそ色々な情報を入手して、人に話す前にまず、自分で試してみたい。
失敗も成功もあるから。

私の体に合う事、読んでくださっている方に合う事は基本的には同じです。
しかし、細かい部分はそれぞれ違います。
情報に迷うことなく、自分に合うものを選択する。
解らない時は、プロの専門家の意見をブログや書籍などから読み解く事が大切です。

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