以下、動画テキストです。
【役割、使い方編】【#13】
【オイル・ジェル・クリームクレンジングの特徴編】【#14】
【その他のクレンジングの特徴・使い方・3つのポイント編】【#15】
クレンジングには多くの種類があります。
顔を洗う事はスキンケアのファーストステップです。
こんなにもたくさんの種類があることを調べ直し改めて、顔を洗う事の大切さ、洗うものを選定することが重要だと感じました。
化粧品販売していた頃の事です。
価格の高い美容液などをご購入のお客様に、「クレンジングと洗顔、何をお使いですか?」と尋ねると、ドラッグストアの店頭の投げ込みに入っている特価クレンジング、洗顔だと言われるケースは多いです。
特にこだわりなく購入しているため、使用しているブランド名も思い出せない。
「だって、洗うものだからなんだっていいのよ・・・」と。
その時に思う気持ちはただ一つ。
「勿体ない・・・」の一言に尽きます。
高額な美容液を購入する程美容に関心が高く、美しい肌を保ちたいとお思いであれば、クレンジング、洗顔に関心を持つことで、もっと肌の変化を感じて頂けます。
<クレンジングの役割>
メイクアップ料や、皮脂汚れなど“油性”の汚れを落とします。
洗顔のご紹介の時にもお伝えしますが、洗顔は、汗やほこり、古い角質など“水性”の汚れを落としますので役割が異なります。
“これ1本でW洗顔不要”という商品もありますが、基本的にはクレンジングと洗顔は分けた方がよく、私も必ず両方使います。
<ポイント>
■帰宅後、速やかにメイクを落とす
疲れて帰宅し、ご飯を食べてTVを観ている間に眠ってしまい、深夜目覚めてシャワーを浴びる。
または朝メイクを落とし、その後すぐにメイクをする。
メイクをして時間が経つと皮脂と混ざり合い酸化し、外部刺激や汚れも肌に付着しています。
このような状態を放置するのは肌に悪影響です。
私は帰宅後くつろぐ間を置かず、一番初めに浴室に向かい速やかにメイクを落とします。
■クレンジングは乾いた手で優しくなじませる
“濡れた手でも落とせます”と表記されている製品は多いのですが、基本的に乾いた手にクレンジングを取り、乾いた肌になじませメイクを落としていきます。
濡れた手、濡れた肌ではメイクの落ちが弱くなります。
はじめに皮脂の多いTゾーン(額・鼻周り)からクレンジングをなじませます。
その際強くこすらないようご注意ください。
目元・口元のしっかりメイク、ウォータープルーフをお使いの方はポイントメイクリムーバーを使うと無理なく落とせます。
フェイシャルマッサージをする前には、お客様のメイクを落とすのですが、目周りが黒く色素沈着されている方がおられます。
痒くてよく目を掻いてしまう方、ウォータープルーフ系のマスカラやアイラインをされておられる方は知らず知らずのうちに、指先に力が入っている可能性もあります。
■安価過ぎる商品を選ばない
クレンジングを選ぶポイントは、2~3,000円を目安にする。
どの商品を選べば良いか解らない場合は、化粧水の価格として3,000円前後で販売しているスキンケアブランドのクレンジングから選ぶと良いでしょう。
資生堂のエリクシール、カネボウDEW、ロート製薬Obagiシリーズなど店頭にはたくさんの種類のブランドがありますので、POPなども参考にしながら、どのようなクレンジングが発売されているか見るのも楽しいと思います。
ドラッグストアやスーパーは取扱商品が似ており、知名度の高い商品が多数取り揃えてあります。
LOFT、PLAZA、東急ハンズ、ITS’DEMOなどのバラエティショップは個性的な商品が多く揃っています。
その他百貨店など。
先ずは、お店に行き色々な商品を手に取り、それぞれの特徴などを見て触れて、色々と試したあと、通販などでどのような商品が売られているか調べるのも良いと思います。
<基材別クレンジング>
■オイルクレンジング
オイルクレンジングはしっかりメイクの方、毛穴の黒ずみが気になる方に。
メイク落ちが早い利点として、肌を“こする”ことによる摩擦刺激が少なくなります。
メイク汚れとなじんだ後、少量の水(ぬるま湯)となじませ「乳化」させる事がポイントです。
乳化を行うことで、毛穴の奥まで入って汚れを浮かせ肌表面からメイクや皮脂汚れを取ります。
クレンジング中の肌の負担の一つは「肌をこする事」です。
メイク落ちが良いという事はメイクをゴシゴシこすって落とさずにすみます。
クレンジング剤を肌に乗せている時間も少なく済みます。
しっかりメイクをされている方は、自分で気づかない間に指先に力が入りやすくなりますのでそのような事も防ぎます。
・「オイルクレンジングは肌に悪い」と思われている方がおられます。
正しくは、オイルクレンジング全てが肌に悪いのではありません。
「界面活性剤がたくさん入っている」という問いについては、洗い落とすものですので、オイルもジェルもその他の基材にも一部を除くほとんどの商品に界面活性剤は配合されています。
界面活性剤には種類がありますので、肌への負担が強い界面活性剤もあれば、肌への負担が少ない界面活性剤もあります。
マヨネーズやドレッシング、アイスクリームなどにも界面活性剤は入っています。
食品に使える界面活性剤もあるのです。
このような事から、他社製品を批判し、自社製品の良さをアピールするために、他社製品のクレンジングの横に食器用洗剤を置いて、「これで肌を洗い続けますか?」のような発信をしているメーカーは販売手法として少々悪質に感じます。
アイスクリームを食べている人に、洗剤を食べているようなものだという人はいませんよね?
・オイルの質
オイルの品質により価格が大きく異なります。
クレンジングオイルのベースが普通のオイル、品質の良いオイルで肌への負担も異なります。
全てを横並びにして「オイルクレンジングは、界面活性剤が沢山入っており、肌が乾燥するから肌に悪い」の一言で済ませるのはやや早計です。
良い商品もたくさん存在しています。
■ジェルタイプ
弾力性の高いジェルがクッション代わりになり摩擦を減らしてすっきり落とします。
洗い上がりはさっぱりしているものが多いです。
使用量はさくらんぼ大程、たっぷりと手に取り肌になじませます。
敏感肌用スキンケアは、ジェルタイプのクレンジングが多いです。
ジェルは厚みと弾力があり、肌をこすらず落とせ刺激が少ないからかもしれません。
ジェルクレンジングは水性タイプと、油性タイプがあり、油性タイプの方がメイク落ちはよくなります。
洗浄力の強さは、商品によって様々だと思います。
■クリームタイプ
刺激が少なく、洗い上がりしっとり。
乾燥肌〜普通肌向き。
クリームタイプもオイル成分が含まれているとメイク落ちが良くなります。
使用量はさくらんぼ大ほどを取り、少し多めに感じるほどたっぷりと使います。
<その他のクレンジング>
■ミルクタイプ
刺激が少なく敏感肌、メイクが薄い方にオススメ。
しっかりメイクは落ちにくいです。
■バームタイプ
肌になじむととろけてオイル状になりメイク汚れを吸着。
W洗顔不要のものが多いです。
■リキッドタイプ
(メリット)使用感の良さ
(デメリット)肌をこすりやすい
■シートタイプ
(メリット)手軽・安価
(デメリット)肌のキメに入り込んだ汚れが落ちにくい
■ウォータータイプ
(メリット)手軽
(デメリット)コットンでふき取るため肌への摩擦が生じる、洗浄力が低い
■ポイントリムーバー
目元・口元の落としにくいメイクを落とす
■ホットクレンジング
(メリット)毛穴ケア
(デメリット)ジェルが重く伸ばしにくい
まつ毛エクステンションをされている方は、オイルフリーのメイク落としを選んでください。
下記、私の個人的な感想です。
基材として、“オイル・ジェル・クリーム”以外のクレンジングを選ばない理由。
①ミルクタイプ
しっかりメイクが落ちにくい。(敏感肌、ナチュラルメイクの方向き)
②バームタイプ
使い心地、メイク落ちは特に問題ありませんでした。
しかし、バームクレンジングは種類が少なく、特に選ぶ必要性を感じなかった為、リピートには至りませんでした。
③リキッドタイプ
メイク落ちが弱いので使用していません。
④シートタイプ
クレンジングシートを使用してメイクを落とした肌を、肌診断機のスコープで見た時に、キメの皮溝にファンデーションが詰まり、全く取れていないことが分かったため、シートは使用しません。
⑤ウォータータイプ
クレンジングシートと同様、皮溝に入り込んだメイクは落ちにくく、コットンでふき取る行為が肌への摩擦になるので使用しません。
⑥ホットクレンジング
肌に乗せると、じんわり温かくなります。
ホットクレンジングのジェルは重たく、伸びないため、メイクとのなじみが悪く、アイメイクも落ちにくいです。
温かくなる原理。
ホットクレンジングに配合している「グリセリン」は、水と混ざることで「溶解熱」が発生します。
その為、温かく感じます。
<まとめ>
①敏感肌の方
敏肌用シリーズから出ている、ジェルクレンジングや、クリームクレンジング。
ナチュラルメイクの方はミルクタイプなど。
②ナチュラルメイクの方は、クリームタイプやミルクタイプ。
③しっかりメイクの方は(安すぎない)オイルクレンジングやジェル、オイルinクリームクレンジングなど。
シートタイプや、クレンジングウォーターは、こすり落とす摩擦による刺激とメイクが皮溝に残りやすい為お勧めしません。
毎日何気なく行っているクレンジング。
①強くこすらない
②安すぎるものを使わない
③メイクの濃淡、敏感肌など肌質によって使い分ける。
などを基準にお選びください。
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