下記動画テキストです。
【化粧水の種類と役割】
【コットン使用と手使用どちらが良いの?】
【ふき取り化粧水、収れん化粧水、大容量化粧水】
化粧水の使用有無について。
あるアンケート結果によると、女性の化粧水使用率は約75%。
100人中25人が化粧水を使用していないという結果が出ています。
この数字を多いと感じるか、少ないと感じるかは、化粧水を使用している人と使用していない人で別れると思いますが、おそらく使用していない理由の多くは
①全くスキンケアをしない人
②皮膚疾患等でスキンケアをしたいけど出来ない人
③オールインワンゲルを使用している人
などに分かれるのではないでしょうか?
余談になりますが、オールインワン市場は、大変大きい規模です。
有名なドクターシーラボがおよそ20年前の1998年にオールインワンジェルを発売しましたが、その後多くのメーカーからオールインワンゲルが発売され、女性の社会進出も伴い、外での仕事と家の中の仕事が忙しく、時短コスメはますます広がっています。
オールインワンゲルは化粧水が不要の為「化粧水を使わない」方も多くなります。
(但し、“物足りない”と感じ、化粧水とオールインワンゲルの2アイテムを使っている方も多くいます。)
<化粧水の主な目的>
水分を補い、しなやかな肌にする。
次に使用する乳液や美容液の浸透を高める。
化粧水の種類は大きく4つにタイプが分かれます。
①一般化粧水
いわゆる柔軟化粧水と言われるものでほとんどの方が使用している化粧水です。
保湿・美白・エイジング・ニキビ・年齢など肌質、目的によって選びます。
テクスチャータイプは「さっぱり・しっとり・とてもしっとり」など。
肌を潤わせ整えます。
②ふきとり化粧水
クレンジング、洗顔で拭いきれない汚れ、古い角質を取り去ります。
洗顔後、コットンに適量を取り、肌表面を優しくふき取ります。
肌表面を清潔にし、次に使う化粧水や美容液、乳液の浸透を高めます。
③収れん化粧水
アストリンゼント・トーニングともよばれます。
肌を引き締め、テカリを防止し、化粧崩れを防ぎます。
皮脂が多い方、毛穴が気になる方に適しています。
④大容量化粧水
コットンパック・ローションパックに。
日焼け後のほてりを沈めます。
全身保湿、ボディーにも使えます。
<手使用、コットン使用のメリット>
コットン使用、手使用、どちらがいいの?という質問をよく受けます。
どちらもメリット、デメリットがありますので、肌にどちらが向いているのかで判断してください。
【コットン使用】
少し大きめのコットンに500円玉大を塗布します。
コットンの裏に化粧水がたっぷり染み込む量を取ります。
(化粧水の量が少ないとコットンが毛羽立ちやすくなります)
パッティングをする場合は短時間、軽い力で行う。
コットンが乾いたと感じたら化粧水を足してください。
コットンが乾いたまま使い続けないでください。
コットン使用のメリットは、肌のどの部分もムラなく塗布することが出来る。
資生堂サイトの動画では、手使用とコットン使用でムラの有り無し画像を見ることが出来ます。
コットン使用者の中には「毛羽立つから嫌い」という方もおられますが、おそらく塗布している化粧水の量が少ないので、コットンが毛羽立ちます。
私も、10年以上前は、毛羽立ちを防ぐために、ユニ・チャームのシルコットを使用していました。
中綿を包み込んだタイプなので端から毛羽立つことはありません。
しかし、メーカーの美容部員になり、自社のコットンを使うようになった時、(ソフィーナ当時)最初はコットンが2~300円だと高いと感じましたが使用感、肌当たりが全く違います。
あまり安価過ぎるコットンではなく、化粧品メーカー(資生堂、カネボウ、コーセー、ソフィーナなど)が発売しているような300円前後のコットンを一度使って頂きたいと思います。
同価格のコットンはどこのメーカーでも品質に大きな違いを感じませんでしたので、好きなメーカーや、枚数、大きさでお選び頂いて構いません。
コットンも大事な道具の一つです。
良い物を選ぶと満足感が変わります。
またベネフィークやコスメデコルテ、シャネルのコットンなど、高価なコットンもたくさん存在しているのでご予算に合わせて色々試してみるのも良いと思います。
また、「コットンを使用すると、直接手で塗布していないので肌に細菌や汚れが付かずに清潔ですね。」と仰っていたメーカーの研修担当者もいましたが、美容液やクリームなど直接手で付けるスキンケアもあり、「化粧水、乳液をコットン使用し、他のスキンケアは行っていない」というようなお手入れの方以外にはあまり意味がない説だと思います。
コットンを使用してお肌を清潔にというより、正しくは、“スキンケアを行う前の手のひらは清潔にしてください”ではないでしょうか?
【手で塗布する】
手で使用する場合は、目周り、小鼻周りなど細かい部分にも丁寧につけます。
肌の上をコットンで滑らせることにより、わずかでも肌に刺激になると判断される方、皮膚が薄い、敏感肌の方はコットンを使用せず手のひらで塗布する方が低刺激で済みます。
私は、朝はコットン使用しており、夜は化粧水の前にオイル美容液をつけているため、化粧水を手で付けています。
手で使うメリットは、肌への刺激が少なく塗布出来ること。
また、毎日手のひらで肌に触れることにより、肌の調子の変化も気づきやすくなります。
しかし、デメリットとしては、部分的に塗りムラが出てくること。
手のひらからこぼれない量を取って、数回なじませることがポイントです。
塗り残しやすい目周り、鼻周り、口元は意識して塗布するなど、スキンケアタイムをリラックスタイムのようにゆったりと楽しめる方には、手の使用がオススメです。
手のひらで塗布する時の注意点として、“面倒だ”と少量を取ってパッパと肌に塗布して完了してしまうとムラ付きしますのでお勧めしません。
その他、化粧水をつける時に、パンパンと肌をたたかないでください。
肌表面からたった0.1~0.2mm下には毛細血管も存在します。
あまり強い刺激を与えると肌に悪影響です。
<その他の化粧水>
①ふき取り化粧水
クリニークのクラリファイングローションやSK-2のフェイシャルトリートメントクリアローション、お手頃価格では、ナリス化粧品のネイチャーコンクなどたくさんの種類があります。
目的は、古い角質除去、クレンジング、洗顔で取りきれない汚れをオフする。
肌のphを整え次に使うスキンケアの浸透を高めるなどが主な目的です。
その他、保湿や美白などの美容成分も配合して、「取り除く、与える、軽いピーリング効果」などそれぞれメーカーの特徴を出しています。
ふき取り化粧水は、古い角質や汚れを取り去ることが目的なので、コットンを使用します。
ふき取り化粧水の歴史は、1937年、ナリス化粧品の「コンク」が第一号だそうです。
2017年2月6日の毎日新聞のナリス化粧品のインタビュー記事によると発売から80年を記念し、2月10日を「ふき取りの日」として日本記念日協会に申請、認定されています。
ふき取り化粧水の市場規模も2015年度170億円という事で、多くのメーカーからたくさんの商品が誕生していることが伺えます。
②収れん化粧水
(参考:資生堂)
収れん化粧水とは、乱れたキメを整えながら、肌を引きしめる化粧水です。
うるおい効果があるだけではなく、瞬時に肌を引きしめ、皮脂をコントロールし、キメを整えながら肌をひんやり気持ちよく整える効果のある化粧水。
キメの乱れや毛穴の開き、化粧くずれなどが気になる方にオススメです。
・使用順序
収れん化粧水は、洗顔後に化粧水、乳液をつけた後に使用します。
洗顔後につける化粧水は、いわゆる柔軟化粧水といわれるもの。
肌に水分を行きわたらせて、あとにつける化粧品の浸透をよくする化粧水なので、収れん化粧水とは異なります。
コットンに500円玉よりやや大きめに取り、肌がひんやりするまでパッティングします。
特に毛穴の開きや皮脂浮きが気になるところは丁寧に行います。
資生堂の推奨は、風を送るように下から上に肌がひんやりするまで顔全体で100回を目安にします。
使い方の動画を見ると55秒間のパッティング。
100回は叩き過ぎな気はしますが、動画ではかなり優しく丁寧に肌を傷めない様にパッティングしていました。
上記記載のとおり、コットンに含ませた化粧水はどんどん乾いていきますので、パッティング中は必ず化粧水を足しながら使用してください。
ちなみに私は収れん化粧水を使用していません。
理由は、皮脂が少なめなことと、毛穴の開きは保湿と真皮へのアプローチでケアしたいことと、個人的にはパッティングを好まないからです。
③大容量化粧水
種類も多くとても売れています。
コットンパックや全身に惜しみなく使える良さはありますが、懸念されるのは、大容量化粧水を通常のスキンケア化粧水として使用している人がいるのではないかという事です。
通常の化粧水の3~4倍の量が入っています。
価格は500円~1000円で購入できます。
コットンパック、日焼け後や、ボディーローションとして全身にたっぷり使うには向いています。
今回は化粧水の種類や特徴、使用方法についてお伝えいたしました。
皆様も肌質、肌悩みに合わせて化粧水を選んで、正しくお手入れしてください。
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