「医者が教える食事術 最強の教科書」を読んで②
書籍のあらすじでだけではなくキーワードから関連することも記載しています。
【肥満の原因は糖質】
■カロリー≠肥満、脂質≠肥満、糖質=肥満
今までの常識では高カロリー、高脂質が肥満に結びつくと考えられていました。
私も、低カロリー、低タンパク質、低脂質、中炭水化物の生活を繰り返しましたが、
この10年間は少しずつ体重が増え続けるだけでした。
肥満の主な原因は“糖質”です。
【カロリー】
注意点としては、カロリーは全く関係が無いわけではないので、
一日摂取エネルギーは1600~2000Kcalほどを目安にします。
糖質を制限しているからといっていくらでも食べて良いわけではありません。
年齢、性別、身長、現在の体重、身体活動レベルが低い~高いなど、個人によりバラバラです。
身長150cm、体重50kg運動なしの方と、身長180cm、体重70kg運動ありの方と
同じkcal計算にはならないはずです。
自分の体に合わせて調整する事と、
体重は、標準BMI“18.5~25未満”の範囲内をキープしてください。
BMI計算=[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]
【脂質】
最近は脂質を積極的に摂ろうという情報が増えてきました。
その際、体に良いオイルを選ぶことが大切です。
トランス脂肪酸のマーガリンやショートニングやオメガ6系の脂肪酸であるコーン油、大豆油などを減らし、
オメガ9系のオリーブオイルやオメガ3系のDHA・EPAのオイルを積極的に摂るようにしてください。
私は、熱を加える調理の際は“オリーブオイル”。
サラダなど加熱せずそのまま使う場合は中鎖脂肪酸の“MTCオイル”を使い分けています。
(オイルは開封すると酸化しやすいので、大容量を買って長く使用するより、容量の少ない物を選び早めに使い切り、新しいオイルを買うのが良いそうです)
(参考:仙台勝山館ココイル)
中鎖脂肪酸は、分子の長さが短い為、長鎖脂肪酸と比較すると約4倍の速さで消化吸収し、体に溜めることなく効率よくエネルギーに変換します。
胃から直接肝臓に入り、すぐにエネルギーとして分解します。
肥満症予防に効果的です。
(一般的な油、長鎖脂肪酸=大豆油、なたね油、コーン油など)
【糖質過剰摂取による脂肪蓄積の仕組み】
(参考:糖質制限ダイエットの低糖メモ)
■インスリンの分泌によって体脂肪が蓄積される
食事で糖質を摂取すると、血糖値(血液中の糖質の濃度)が上昇します。
すると、膵臓が血糖値の上昇を感知して、膵臓のβ細胞からインスリンを分泌します。
インスリンには、糖質が細胞に取り込まれるのをサポートし、余った糖質をグリコーゲンに変換して筋肉や肝臓に蓄える働きがあります。
このようにして、摂取した糖質が処理されるのですが、
グリコーゲンとしても蓄積できないほどの糖質を摂取すると、
インスリンによって脂肪細胞などに蓄積されてしまうのです。
脂肪細胞が蓄積され続けると、やがて肥満になります。
肥満の原因は、脂質やたんぱく質や、甘いお菓子ではなく、
主食である炭水化物を含む“糖質”です。
「砂糖=甘い物」を食べていなくても、ご飯や、パン、麺などを摂取することにより太っていきます。
また、日本人に多いと言われる”倹約遺伝子”を持つ方は、非常に痩せにくく
「食べていないのに(炭水化物を摂取しながらの低カロリー食生活)痩せない」となります。
灰本クリニックの、灰本 元医師によると
■糖質摂取量を減らせば減らすだけ体重が減るわけではない
(参考:めいてつローカーボ生活)
「体重については糖質摂取を減らせば減らすだけ体重が減るわけではないことがわかってきた。
ローカーボに取り組んだ患者さんたちの体重は半年間に確かに平均的に2~3kgくらい減る。
ところが、糖質摂取量を同じ程度制限しても、ある患者は10kgも減るが、ある患者は2kgしか減らない。
つまりがんばったからそれ相応に報われるわけではない。
不思議なことに、もともと肥満(BMI25以上)がある場合、たとえば100kgの患者はゆるやかな糖質制限によってせいぜい95kgまでしか減らないが(5%の減量)、もともと肥満がない50kgの患者は5kgも減る(10%の減量)場合が多い。
この二人を比較すると50kgの患者の方が減ったという印象は圧倒的に強い。
つまり、ローカーボによって肥満では体重が減りにくく、痩せ(BMI20未満)は減りやすいという困った結果となったのだ。」
との記載があります。
努力=結果ではなく、体質も大きく関係します。
私自身も、「何故こんなに努力しているのに痩せないのか。体脂肪が多いのか」と悩みますが、
現在の体重はBMI基準値に収まっているため、理想に向けて今後も地道に努力していこうと思います。
次回に引き続きます。
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