「医者が教える食事術 最強の教科書」を読んで⑥
書籍のあらすじだけではなくキーワードから関連することも記載しています。
書籍に記載の文章を少し。
・肥満はさまざまな病気のもととなり、寿命を縮める。
・重度の肥満者では、寿命が10年短くなる。
・BMIが5%上昇するごとに、心疾患系の死亡リスクが49%上がる。
・全体の死亡リスクはBMI25を少し超えた段階で、死亡率が上昇する。
・女性に比べ男性の方が肥満による寿命への影響を強く受ける。
など。
BMI25%とはどれくらいの体重か、イメージとしてですが
身長:体重
150cm:56kg
160cm:64kg
170cm:73kg
180cm:81kgです。
ご自身の身長、体重と比較して如何でしょうか?
以前、事務所勤務していた時に思ったこと。
店舗スタッフよりも、事務所勤務者の“特に男性”のお腹周りは一回り大きいです。
店舗スタッフは、品出し接客など、一日中店舗内を動き回っています。
事務所勤務者は一日中PCに向かっているか、座って取引先と商談をしているため一日の活動量(運動量)が少なく、また(特に電車通勤が基本の都心部の事務所は)店舗と違い退勤時間が同じで、電車通勤のため、仕事後の飲み会の回数も多かったです。
かなりの割合でお腹の脂肪がベルトの上にのっている方がいます。
明らかにBMI25以上の方が多くいましたが、ドラッグ業界という健康産業従事者であっても、気にしている人は少なく、太り気味なのは「健康に良く無い」という意識よりも「見た目が良く無い」と感じている男性の方が多かったように思います。
どちらにしても、対策をしようと行動している人は少ないのですが。
男性も女性も、勿論私も含め「見た目」は気になります。
しかし、見た目の良し悪しよりももっと重要なのは「健康面」です。
私は何人かの中年男性にこう言ったことがあります。
「ご自身の体は俺のものだから、俺がどう使おうと勝手だと思われているかもしれませんが、あなたの体はあなたのものでは無く、あなたの奥様とお子様のものです。体調を崩したり、病気になると家族が悲しみます。自分の健康は家族のものである意識と責任をもって生活してください」と。
いつまでも健康でしっかりと働く事はご自身のため、そして大切な家族のためです。
少しくらい構わない・・・と不摂生したり、“ストレス解消だ“と過体重でも気にせず好きなものを好きなだけ食べるのは、確実に健康を蝕みます。
(参考:一般社団法人日本肥満症予防協会)
■肥満症とは?
「肥満」とは太っている状態であって、疾病を意味するものではありません。肥満であるかどうかは体脂肪量によりますが、体脂肪量をはかる簡便な方法が無いため、指標としてBMI(Body Mass Index)が世界的に広く用いられています。WHOによる肥満の判定基準は、BMI30以上が肥満です。一方、日本ではBMI25以上を肥満としています。これは日本肥満学会が定義した基準で、日本人はBMI25を超えたあたりから、耐糖能障害、脂質異常症、高血圧といった合併症の発症頻度が高まることが理由です。
一方、「肥満症」とは肥満に起因、関連する健康障害を有するか、そうした健康障害が予測される内臓脂肪が過剰に蓄積した場合で、減量治療を必要とする状態のことです。肥満は疾患ではありませんが、肥満症は疾患であり、医学的に治療が必要となります。
■脂肪細胞の質的異常により起こる疾患
耐糖能障害(正常と糖尿病の間に位置し、糖尿病に移行する可能性が高いとされる)、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞、脂肪肝、月経異常及び妊娠合併症、 肥満関連腎臓病、睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、整形外科的疾患など。
よく聞く疾病として、糖尿病、高血圧、痛風、脂質異常症などがありますよね。
その原因を起こす要素の一つが「肥満」です。
誰もが病気にはなりたくないはずです。
原因が解っているのであれば、予防すればいいと思います。
倹約遺伝子を持っている、どれだけ頑張っても痩せにくい体質など、努力と体重減少が即座に結びつかない場合もありますが、何も対策を打たないよりも、様々な方法を試しながら適正体重を維持する努力をすることが大切です。
BMI25以上の、過体重、肥満予備軍、肥満の方は
まずは、徹底的にスーパー糖質制限にチャレンジするのが一番楽な方法だと思います。
スポーツが好きな方は、スーパー糖質制限と同時に行う。
私には、断食が一番効果がありました。
人は、「シミ、しわがくっきりと出てしまった」「糖尿病、がんと診断された」など、症状が出てしまってから、「治してください」という方が多いです。
肌悩みも、病気も根本原因があります。
勿論予防すれば「絶対病気にならない」などという事はありません。
しかし、予防意識をしっかりと持つ事で「若々しさの維持、疾病予防」に大いに関わります。
肥満の放置は、大変危険です。
後で、後悔しない様に先手を打つことが大切です。
次回に続きます。
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