日本を旅立つ直前にGrab Taxiのアプリをダウンロードしており、朝、ホテルのチェックアウトを済ませ初めて使ってみることにしました。
アプリを立ち上げ、タクシーを呼ぶ画面の前にクレジットカードの入力画面。
(この事が後で役に立ちました)
すべて英語で書かれていますが、「たぶんこうだろう」と操作し、タクシーを呼んでみました。
タクシーがホテルに近づき、外で待つとタイミング良くタクシーが。
乗り込み、「先ほどGrabで呼んだ方ですか?」と聞くと、どうも違うようで、どうしたものか解らず、私は英語も出来ず、ドライバーさんを困らせてしまい、「アヤラトライアングルパークまで行きたいです。おいくらですか?」と聞くと
「Grab Taxiはいくらなんだ?」と聞かれ「300ペソくらいです」というと、「良いよ!」との事。
その車内のやり取りを心配そうに見ていたホテルのドアマンのお兄さんがタクシー運転手に何やら話しかけてくれました。
私は「連れて行ってください」とお願いをし、そのまま目的地へ。
(恐らく、私が呼んだGrab Taxiの方はその後ホテルの前に迎えに来てくれたと思います。申し訳ないことを・・・。)
私が乗ったタクシーは恐らく流しのタクシーなので、降りる時に多い金額を言われるかもしれないな・・・その時は仕方ないか・・・と思っていたのですが、到着後再度「How much?」と尋ねると「300」と言ってくれたので50ペソ多くお渡しすると、とても喜んで頂きました。
アヤラトライアングルパークに来た目的は、目の前にあるJETROマニラ事務所にアポイントを取っていたためです。
面談まで時間がたくさんあったので、近くのAYARA MUSEUMへ。
1時間程ゆっくりと見ました。
ジオラマでフィリピンの歴史が展示されているので結構楽しめました。
その後、アヤラトライアングルパークのベンチで良い景色を見ながら少し休憩し、JETROさんへ。
フィリピンの現状を教えてもらい、自分の夢やフィリピンに来た目的を伝え、親身に聞いて頂きました。
フィリピンの町では見渡す限り日本車だらけ。
トヨタを筆頭に、日産、三菱、いすゞ、ホンダ等々。
タクシーの車種もトヨタが圧倒的に多いです。
のちに解る事ですが、日本のアニメも大人気。
スラムダンク、NARUTO、るろうに剣心、ONE PEACEなどジャンプアニメを中心に良く知られています。
(ONE PEACEのキャラクターのシールなどがタクシーや駐車中のバイクに貼られていました。)
前日の展示会では日本製品は殆どなく、街中のレストランやカフェなども日本食の看板は思っていたよりも見ませんでした。(空港にはありましたが)
化粧品、美容系が韓国、台湾に比べ進出が弱いと感じたため、やり方や企業との縁が繋がった時、フィリピンにもっと進出できるのではないかと感じました。
1時間の面談が終わり、またGrabでTaxiを呼びました。
アプリ画面を見ながら来てくれるタクシーのナンバーを探すのですが、見ているところが違っていたためタクシーを見つけられませんでした。
何度も目の前を止まる流しのタクシーを自分が呼んだタクシーと思い、スマホを見せながら「この人ですか?」と聞くと、全員「違う」と。
4桁のナンバーがフロントガラスの右上に貼っていたのでその数字ばかり見ていたのですが、そこではなく、後部ドアの横あたりに大きく書かれた数字。
これが、自分が呼んだタクシーナンバーです。
「どこにいるの?」とメッセージが入ったため、「○○ビルの前にいます」とメッセージを送るとほどなくして、自分が呼んだドライバーさんが到着。
次は観光がしたく、目的地はマニラ大聖堂。
あらかじめアプリで行き先を入れているため、おおよその乗車金額も記されており、また何も言わなくても連れて行ってくれます。
英語が出来ないため社内では静かな時間が流れます。
到着後、「いくらですか?」と尋ねると、正規金額を言われお金を払おうとすると、「VISA」からとの事で、ここで現金は支払っていません。
フィリピンに来て1日半。
何もかもがスムーズに行き過ぎて、完全に油断してしまい、ここから不注意による“ヒヤリ”と残念な出来事が2つ続く事に・・・。
マニラ大聖堂に着き中に入ろうとすると、観光客を捕まえガイドをするお兄さんに声を掛けられ、会釈して離れ大聖堂の中へ。
このような雰囲気の場所に入ることは初めて。
熱心に祈りをささげている人もたくさんいました。
その後次の観光地に向かおうとすると、お兄さんがず~っと話しかけ、後ろをついてくるので、「解った、いくらですか?」と尋ねると「350ペソ」だと。
ここで、完全に油断をしてしまい、案内を頼んでしまいました。
自転車をこいで移動してくれる20歳前半の若いお兄さんと、ガイドの30歳くらいのこちらも若い2人の子持ちのお兄さん。
熱心に、親切にイントラムロスを10か所ほど案内してくれました。
確かに、1人では絶対に見れない量のボリュームを案内してくれたのですが、観光が終わった後、「30分350ペソ×3時間。1人2100ペソだ」と。
えええ!
今回、かなり低予算で来ているため、現金はその時2000ペソも残っていませんでした。
「これだけしかない」と伝えると、二人の目つきがピタリと変わり、ガイドが私の荷物をきっちりと持ってしまいました。
このような視線を浴びることは通常の生活で無い為、「やばい!」と思い、「両替場所はどこ?」と聞くと、近くを案内され、恐らく円の両替はやっていないところだと思いますが、正しいレートで5000円分をペソに交換してもらい、手持ちの2000ペソ弱と両替した5000円分のペソを全て渡して、現金(ペソ)がゼロの状態で「By!」と逃げるように二人から離れました。
運が良かった事。
・全ての現金が無くてもGrabでTaxiを呼んで、VISA決済で空港までは行ける!と即座に判断。
持ち金全部両替して、そちらも取られてしまうとまずいので、渡す分のみ両替。
・たまたま現金(日本円)を近くの両替所で両替をしてくれたこと。
・今回日本円をほとんど持って行かなかった為、言われた金額がもっと多ければ(悪い人だったら)、どうやっても支払えず、その時はどうなっていたか想像できません。
手持ちでギリギリ支払えた事は運が良かったとしか思えません。
これは、完全に自分のミスでした。
彼が持っていた料金表には350ペソと書いてありましたし、それを何時間で、二人で幾らなど私が確認しなかったからです。
英語が解らない私に十分な説明をしなかった彼らも・・・という事は日本ではないので通用しませんし、350×3時間×2人分=4200ペソも、書かれてある通りで一応はぼったくりでは無く、私が確かめなかっただけです。
そんなわけで、手持ちのペソを全て渡して一文無しになりつつ大反省し、予定外の支出にしばらく凹みましたが、これをポジティブに考えると、
①自分の足では絶対に回れない観光地全て自転車で移動してもらったので楽だった。
②ガイドのお兄さんは、かなり熱心に何とか解りやすく簡単な英語で全ての場所を案内してくれた。
③3時間2人からひたすら英語英語英語。
現在英語の勉強中の私は彼らが言っていることの2割ほどしか解らなかったものの、現地リアル英語の勉強になりました。
移動、ガイド、観光、英語の勉強×3時間で約1万円と考えると、決して高くはない金額です。
予想外の支出に凹んだものの、なんとかお金も足り、本当に運が良かったとしか思えません。
そして、自分のうかつさに反省です。
その後、少し道路を歩き、目印になりそうな建物を見つけてタクシーを呼びました。
ここまでくると慣れてきて、建物名をあらかじめメモし、「どこにいるの?」とメッセージが来た時には、「この場所の前にいます」とメッセージと、周辺を撮影した写真を送り、「オレンジ色の傘をさしている」など伝えることで、スムーズに乗車。
タクシーに乗り込み「現金が無いのでVISAで良いですか?」と聞くと、「OK」との事で、先ほどの緊張が収まり、ほっと一息。
そして、3時間の英語漬けの成果として、初めてタクシーの運転手さんと乗車中英語で会話していました。
たまに翻訳アプリに手伝ってもらいながらも、運転手さんの家族のこと、フィリピンのこと、アニメのこと等々和やかな雰囲気で空港まで送ってもらいました。
しかし。。。
うかつさ2回目。
空港に着き、一息ついてた最中ピコンとなったスマートフォンを見ると、乗車賃1020ペソに。
(呼んだ時の金額は300ペソ前後)
あぁ・・・。降りる時、金額やメーター確認しなかった・・・。と。
Grab Taxiはぼったくりが無い安全なタクシーだと信じ込んでいたことと、たまたま流しのタクシーも含めそれまで一切問題が無かったため、多く取られるとは想像もしていなかった事・・・。
空港のKFCでようやく腰かけ、「ほんまあほやな~私」と続けざまの出来事に気落ち。
恐らくGrabでぼったくられるアホは私くらいやろな~まぁ、しょうがない・・・とあきらめました。
ほどなくしてGrabから「見積もり額と支払いに差がありますが何かあれば連絡してください」という内容のメールが届きました。
そのメールに、返信しやり取りはしたものの解決は難しそうですが、間違った支払いなど、サポートセンターに連絡が行くシステムになっているようです。
追記:
サポートセンターとメールのやり取りをした際
We will go ahead and processed the amount of Php 300 plus the booking fee amounting to PHP 75.
So the amount that will be deducted to your card will be amounting to Php 375 not the amount of PHP 1,020.00.
あなたのカードから1,020PHPではなく375PHP決済ですよというような意味だと思うのですが、実際にカードに請求された金額は375PHP相当分の金額だったのでGrabサポートセンターのところで正しく処理して頂けたようです。
金額云々の話ではなく、サポートセンターからメールが届き、きちんと対処して頂けたこと。
英語のメールのやり取りなんて人生でほぼありませんので、なんだか嬉しくなりました。
今回は不注意の為残念でしたが、普通の方はこのような事は無いと思いますし、何より便利ですのでGrabアプリは大変おすすめです。
現在はスマートフォン一つで、地図も見れるし、翻訳もしてくれる。
今回の初一人海外、初フィリピン。
かなりドキドキしながら、様々な発見、失敗を経験しました。
その結果、どんどん一人海外の経験を重ねて行きたいと感じた濃密なフィリピン48時間の旅でした。
この記事へのコメントはありません。