【ハリを高める3つの方法とメカニズム:前編】
【ハリを高める3つの方法とメカニズム:後編】
以下、動画テキストです。
40代ごろから肌悩みの上位に上がる
「シワ、たるみ」。
最近では30代や、人によっては20代の方からも
「たるみが気になるんです・・・」と言われることがあります。
気になり始める年齢は人それぞれですが、誰にでも必ず訪れる「シワ、たるみの悩み」
今回はハリを高めるメカニズムをご紹介致します。
肌の奥の真皮層には、「コラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸」が存在します。
<コラーゲン>
コラーゲン繊維は真皮層の中にあり、真皮中の約70~80%を占めます。
ビューティ研修などで説明を受ける時にはよく“ベッドのマット部分”に例えられます。
体内のコラーゲンは20歳頃から急激に減り始めます。
<エラスチン>
エラスチン繊維は、コラーゲン繊維を束ねて弾力を持たせる役割を持ちます。
真皮中の構成比は約2%ほどです。
エラスチンは“ベッドのスプリング部分”に例えられ、肌の弾力を担っています。
エラスチンは幼児期から青年期に体内で作られ、20代ごろをピークに急速に減少します。
エラスチンが減少すると、しわやたるみが生じます。
<ヒアルロン酸>
ヒアルロン酸は、真皮のコラーゲンやエラスチンなどの主要な構成要素の隙間に存在しており、水分を抱え込む役割を持ちます。
ヒアルロン酸も20代ごろから減り始めます。
このような事から30代から「たるみが気になる・・・」と感じる方がいるのも致し方ないのかもしれません。
何も対策をしなければ、たるんでいく一方なので、しっかりとケアをしていきましょう。
たるみケアには大きく3つのアプローチ方法があります。
①コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を補う
②コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す「繊維芽細胞」を活性化する。
③「繊維芽細胞」を生み出す「真皮幹細胞」に働きかける。
①【コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を補う】
コラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸を増やすために
■コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸配合の化粧品を使う。
■コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸配合の健康食品を飲む。
コラーゲンドリンクや、ヒアルロン酸化粧品は人気があります。
しかし、分子量が大きいため肌からの経皮吸収や体内の吸収はほとんどしません。
その為、加水分解ヒアルロン酸、低分子コラーゲン、低分子エラスチン、Nアセチルグルコサミンなど、分子量が小さいものを取り入れます。
化粧品や健康食品に“コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸”と書いてあるというだけでなく、浸透させやすい商品かどうかを選ぶ必要があります。
②【コラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸を生み出す「繊維芽細胞を活性化」する】
<繊維芽細胞活性化成分>
レチノール(ビタミンA)、アスコルビン酸(ビタミンC)、ナイアシン、プラセンタ、FGFなど。
コラーゲンを肌につけても、飲んでもコラーゲンは思うようには増えません。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生み出す根本細胞。
繊維芽細胞を活性化させることで、ハリや弾力に重要な働きをする細胞を増やします。
特にFGFは繊維芽細胞増殖因子といわれ、プラセンタの中に含まれます。
FGF配合の化粧品を使う事や、プラセンタ、ビタミンCの服用、化粧品を使用する事で、真皮層の繊維芽細胞を活性化します。
【③繊維芽細胞を生み出す真皮幹細胞にアプローチする。】
(資生堂資料抜粋)
<4 つの発見>
①真皮の線維芽細胞を分化している真皮幹細胞は血管のまわりでのみ安定に存在できる。
②真皮幹細胞が血管のまわりで安定に存在するためには、成長因子(PDGF‐BB)が必要である。
③真皮幹細胞と成長因子(PDGF‐BB)は加齢で減少する。
④成長因子(PDGF‐BB)の発現を高める成分が「イノシトール※」。
※イノシトールとは・・・植物の種子や穀類などに多く含まれるビタミンBの一種。
人体にも存在し、脂肪・コレステロールの代謝に重要な役割をつとめている。
(エリクシール一部の商品に配合)
以上の事から、しわたるみが気になる方への3つのアプローチ。
①コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を補う
②コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を生み出す「繊維芽細胞」を活性化する。
③「繊維芽細胞」を生み出す「真皮幹細胞」に働きかける。
特に②の繊維芽細胞を活性化する事が、ケアを行いやすく実感しやすいのでおすすめです。
また、紫外線対策をしっかりと行い光老化から肌を守って下さい。
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